これから太陽光発電を設置するのはお得?損?
2020年07月30日南向きで日当たりが良い場所に大きめの家を建てる際に、屋根を利用して太陽光発電を設置して電気代を節約する方法があります。日中に発電した電力で家庭で消費しきれない余った分は電力会社に売電が可能なので、電気代を節約することができます。最初に太陽光発電の設備を設置するために余分の費用がかかりますが、順調に発電できれば長期的に電気代を安くすることができる場合があります。
大手電機メーカーやハウスメーカーは家庭用の太陽光発電装置を販売しているので、個人用の住居でも発電をすることが可能です。太陽光発電装置と蓄電池を組み合わせることで、停電時や夜間も家庭で使用する電力の一部を賄うことができます。家庭用の太陽光発電装置を設置することには多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。
太陽光発電装置で発電した余剰電力は電力会社に買い取ってもらえますが、買取価格は年ごとに下げられています。以前は買取価格が高額だったので、10年程度で設備投資を回収することができました。現在は買取価格が下げられているので、初期投資を回収するためには長い期間が必要です。発電量は天候によって左右されますし、周囲に新たに建物ができて日当たりが悪くなると発電量が減ってしまうリスクがあります。これに加えて、装置のメンテナンス費用も負担しなければなりません。
自宅で発電して売電ができる太陽光発電装置は魅力的に思えますが、初期投資分を回収するまでに10年以上もの長い期間が必要であることを考える必要があります。資金を回収するまでの間に台風や地震などの自然災害によって装置が破損したり、日当たりが悪くなることで発電量が減少するリスクがあります。ソーラーパネルが日光を反射することで近隣の住宅やマンションの住民から苦情が出たり、電力会社がトラブルを起こして売電が停止することも考えられます。
太陽光発電の売電価格は年ごとに下げられていますが、設備の設置コストも安くなっています。そのため低コストかつ品質の良い太陽光の発電装置を導入して順調に発電できれば、長期的に電気代を節約することが可能です。これから太陽光発電を設置する場合は初期投資と売電を十分に考慮する必要がありますが、条件によっては電気代の節約が可能なので考慮する価値はあるでしょう。ちなみに新規に発電用の設備を導入する場合に国による補助金制度は廃止されましたが、多くの自治体では補助金制度が継続しています。自治体の補助金制度を含めて、初期費用を検討することができます。