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ハウスメーカーと工務店って何か違いがある?

2020年05月16日

一般的に土地を用意してマイホームを建てる場合は、ハウスメーカーまたは工務店に工事の依頼をします。両方とも施主の依頼を受けて住宅を建てる元請会社(建設会社)で、業界団体や法律上の定義に違いはありません。会社の規模やサービスの特徴の違いにより、ハウスメーカーと工務店で呼び方が区別されることがあります。

ハウスメーカーの特徴ですが、全国に営業拠点を持つ大企業が多い・会社が持つ独自技術や強みなどがある・機能や品質が一定の水準である・仕様が統一されているので工期が短い、などの点が挙げられます。ハウスメーカーでは住宅を工業製品に近い存在として扱われるので、デザインや機能・間取りに特徴があります。建材メーカー系のハウスメーカーは短期間で資材を調達することができて工法が統一されているので、短期間で高品質の住宅を建てることができます。全国的に知られた会社が多く、日本全国どこでも一定の水準が確保されます。

ハウスメーカーのデメリットは、構造や建材の規格が統一されているので自由度が少ない・地元の工務店よりも値段が高めである・土地が狭かったり形状に問題があると注文ができない場合がある、などです。ハウスメーカーは建材の種類や規格・構造が統一されているので、屋根裏部屋や地下室といったこだわりのある家を依頼しにくい面があります。ブランド力のある大企業は広告宣伝のための費用がかかるので、地方によっては割高になってしまうというデメリットもあるようです。ハウスメーカーはアフターサービスが細かく規定されているので、問題が生じた際に柔軟に対応してもらいにくい面があります。

工務店の特徴ですが、地域密着型の中小企業が多い・規格が統一されていないのでプランの自由度が高い・住居のことで相談をすれば柔軟に対応してもらえる、などの点が挙げられます。工務店の多くは地元密着型の会社で柔軟性があるので、こだわりのある家を作りたい場合でも応じてもらえます。建設用地が狭かったり複雑な形状でも、柔軟に対応してもらうことができます。地方によっては、同じ家を建てる場合でもハウスメーカーよりも低コストになります。

工務店のデメリットは、小さな会社が多いのでアフターサービスが不安である・会社ごとに良し悪しに大きなバラツキがある・建築用資材の入荷待ちで工期が長くなりやすい、などの点があります。工務店は地域密着型で自由度が高いですが、会社の規模が小さいので倒産するリスクがあります。会社が倒産すると、アフターケアを受けることができません。工務店は良し悪しに大きな違いがあるので、住宅を注文する場合は慎重に選ぶ必要があります。地元で建築関係の仕事をしている親戚や知り合いがいれば、質の良い工務店を紹介してもらうことができるでしょう。