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断熱材をケチると良い家が建たない理由とは?

2020年02月12日
きれいな部屋

ハウスメーカーや工務店に依頼して住宅を注文する場合は、使用する建材を選ぶことができます。建材には、照明・キッチン・フローリングなどのように普段の生活で接するようなものがあります。これに対して、断熱材や防音材などのように壁・床・天井の内部に埋め込まれて見えないような建材も使用されています。

住宅を注文する場合はキッチンや床などの見える部分に注目しがちですが、“見えない”断熱材もきちんと選定する必要があります。断熱材は安価なものから高級品までさまざまですが、安物を使うと完成後にトラブルを抱える恐れがあるので注意しましょう。

住宅の断熱材は単に室内の保温だけでなく、建物の骨組みを結露から守るという大切な役割を果たします。夏や冬は外気と室内で温度差が生じますが、断熱性が低いと壁の内側や外側に結露が生じます。結露が生じると木材が湿気を吸って劣化を早めてしまうので、家の寿命が短くなってしまう恐れがあります。結露が原因で壁や天井にカビが生えやすくなったり、建物を支える木材が腐って耐震性が低下する恐れもあります。

住宅を建てる際に費用を節約する目的で安物を使用したり、使用量を削減すると建物の断熱性が損なわれてしまいます。住宅用の断熱材には、繊維系と発泡プラスチック系の2種類の製品があります。繊維系では安価なグラスウール製の断熱材が多く用いられていますが、湿気に弱くて結露しやすいという欠点があります。発泡プラスチック系ではウレタンフォームがありますが、建物の形状に合わせて高精度に切断する必要があるので隙間が生じやすくなります。これらに対して繊維系断熱材で高価なセルロースファイバーは、湿気に強くて隙間が生じにくいというメリットがあります。

材料の品質に加えて、施工時に適切に処理して隙間が生じないように家全体を覆うための職人の技術も求められます。どんなに高価な断熱材を使用しても、現場で作業に従事する職人の技術によって家の断熱性が大きな影響を受けることがあるからです。住宅を注文する場合は、熟練した作業員を擁する工務店と取引のあるハウスメーカーを選ぶことが大切です。

費用を節約するために断熱材をケチると、家の寿命に悪い影響が及びます。建物の断熱性能が低いと冷暖房を使用する際に屋内で温度差が生じやすくなり、快適性が損なわれる原因にもなります。家の中の温度差が原因でヒートショックを起こすことで心臓に負担がかかり、住人の寿命を縮めてしまう恐れもあるので注意が必要です。